もう２０年以上も前にハロゲンランプ装着車に社外ＨＩＤに交換することが当時流行っており、冗談ではなく毎日のようにＨＩＤ取り付け作業に追われていました。このＷ１２４においてもヘッドライトのＨＩＤ化は当たり前のように交換をしていました。

　そんな出始めのＨＩＤキット、ＨＩＤと言えば”ＢＥＬＬＯＦ”が代名詞の時期で、価格もこのＷ１２４用で工賃合わせて１５万円ほどはしていたと思いますが、交換後はハロゲンバルブと比べ、圧涛Iに白く明るく夜の運転においてとても見やすく、見た目も青白い光はとてもオシャレに見えました

　しかし今回取り付けから２０年以上も経過したＨＩＤは、経年劣化から光度も落ちたことと、走行距離もわずか３万キロしか走っていないこの車両から取り外し、純正に戻すことになりました。またＨＩＤ化することにおいて、穴を空けたヘッドライトの裏ブタも新品を取り寄せました。

　このＷ１２４車体は当社でも所有されているオーナー様は未だにいらっしゃり、その数を数えても６台程は大切に保管されています。全国的な規模で見たらわずか数千キロの新車のような車両もあるかと思います。上の１２４ワゴンはＡＭＧが手鰍ｯた、本物の５００ＴＥで僕の友達がもう２０年近く所有しているものですが、つい先週ぐらいに何と８００万以上の価格で売却したとの事です。

　こんなに古い１２４ですが、未だに大切に使われていること自体、他に例を見ないほど名車なのだと思います。今回１２４純正のハロゲン仕様に戻すにあたり、とてもキッチリとユニットの固定と配線がなされており、ＨＩＤユニットを取り外すにあたり少し時間が鰍ｩってしまいましたが、ヘッドライトも無事にオリジナルに戻り、当時の味のある便所の黄色い明りが良い雰囲気を醸し出します