作業はピッチも上がり、順調に後期ルックへと変貌を遂げる、Ｒ２３０ ＳＬ５５ ＡＭＧです。車両の年式は２００３年式で２００９年になる、フェイスリフトされ、外見上は前期と全く異なります。

　フロントマスクで一番の違いはヘッドライトです。オーバルタイプのお目めから後期に鰍ｯては、スクエアになり印象としては精悍になったともいえます。ヘッドライトの変更に伴い、グリル・フェンダー・ボンネット・フロントバンパーも全て変わり、前期型の形跡は一切残りません。

　ミラーもデザインは一新されました。上は前期タイプのミラーですが、後期タイプに見せかけるためウインカー部がカニ足になっています。しかし中のウインカーは白く透明なレンズで、ミラーの上からカバーが被せて後期っぽくなっていますが、全体的に一回り小さく丸みを帯びています。後期ではウインカー部はカニ足となりレンズはスモーク、ミラーは前期に比べると少し四角くなりますが、それに伴い鏡自体も大きくなり後方確認がよりしやすくなりました。

　リアバンパーもデザインが一新され、ディフューザーがより大きく３本の縦フィンが只者でない事を象徴しているかのようです。

　ホイールもフェイスリフトされてから、ＡＭＧ ＳｔｙｌｉｎｇⅣのＦＯＧＥＤ(鍛造)が、Ｓクラスに続きＲ２３０用でリリースされましたが、何故かＳの２０インチに対しＳＬ用は１９インチであるにも関らず、それぞれ３万円ほど高くなります。

　お預かりさせて頂いてから、約２週間ほどですがオーナー様も毎日ご来店頂き、プレッシャーも大きくのしかかっていた事もありますが、これにてＳＬ６３後期計画は無事、最終章を迎えることが出来ましたそれもキッチリと綺麗に仕上げる事が出来ました～