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CAR CUSTOM WORKS

カスタム施工事例

C63ブレーキサーキット対策

2013.11.28

 C63 AMGでサーキット走行をするに当たり、ブレーキのフェードをなるべく抑えられたいとのご依頼を頂きました。ただしこの車両は奥様が日常の足として使われおり、ブレーキを触るに至っては奥様にはばれない事が大前提となります。

 ブレーキの制動力を上げるにはブレーキパッドの交換は欠かせません。今回はモータースメ[ツでお馴染みの「ENDLESS(エンドレス)」</span>の輸入車向けのブランドとして立ち上げたEwing(エービッヒ)から“MX72”を選びました。セミメタリック材ながらダストや鳴きを極力抑え低温での制動力をアップ、高温時の制動安定性を向上させるとともに、ローター攻撃性の低減を実現しています。

 純正のゴム製ブレーキホースは、加圧時の膨張が大きく、マスターシリンダーで発生した圧力を100%キャリパーへ伝えることができません。ステンメッシュブレーキラインにすることで膨張が少なくなり、ペダルストロークが短いので良く効くように感じられます。ブレーキを踏み込んでいくとカチッとした感じになります。ストッピングパワーを左右するのはパッドであり、キャリパーですがストッピングパフォーマンスをいかんなく発揮させるためにはブレーキラインの交換をなくしては語れません。今回用意したブレーキラインは”GruppeM(グループエム)” となります。

 そしてサーキット走行において酷使されるブレーキの温度を少しでも下るため、ブレーキクーリングエアーをブレーキに導きます。システムはハイテックのハイテンプフレキシブルブレーキホースで、オレンジに施されたのホースはGTレースカーのブレーキダクトに採用されるなど、水やホコリはもちろん特に熱に耐えるよう専用に開発された特殊ゴムが採用されています。ホース内部には、酷S製のスプリングをコイル状に埋め込んでいます。

 しかしエンジンルームからフロントのバンパー周りにかけては、エンジンの補機類ばびっちりと隙間なく配置されており、ブレーキにエアーを導くエアーホースの取り回しには苦労をさせらるところです。何とかエアーホースを取り付けて見たものの、いざバンパーを取り付けてみるとホースが挟まれたり干渉したりで、バンパーが取り付けられるようになるまでに丸一日費やしてしまいますase

 ブレーキパッド・ライン・エアホースの交換作業がすべて終わった時点で、最後にブレーキフルードをエンドレスのRF≠U50にすべて入れ替えます。エアーが噛まないよう時間を鰍ッて確実に作業を進めます。

 ブレーキ冷却用のエアーは、フロントバンパー中央グリルの左右のアルミ製のファンネルから取り込み、左右のブレーキまで導きます。一泊の作業で考えていましたが、案の定加工作業に時間がかかり、前日は夜の11時まで作業し何とか先が見えた時点で終了。翌日はフルード交換と最終的なチェックを一通り行い、無事お引渡し出来ることとなりました。またブレーキの感想はサーキット走行終了後お尋ねさせて頂きますbye

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