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CAR CUSTOM WORKS
カスタム施工事例
M≠aENZ W211のE55が入庫いたしました。本日はリアシート用のエアコン送風口より、熱風しか出てこないとのことから修理をさせて頂きます。
センターコンソール裏のリアシート用エアコン噴出し口には、リアシートから操作可能な温度調節機能も付いています。しかしこのダイヤルを回し設定温度を一番低くしても、かなり高温な熱風しか出てきません。同じくセンターピラーに設けられた噴出し口も同様で、このクソ暑い夏には何とも都合の悪い状態となっていますただフロント側では普通に冷風が出てくることが不幸中の幸いです
テスターによる作動テストでヒーターバルブを強制的に開きますが、全くいうことを効かず作動致しません。原因はこのカメラのようにも見える、ヒーターバルブ(シャットオフバルブ)が壊れ交換をするしかありません。交換作業は左ハンドル車では比較的簡単に出来るのですが、右ハンドルではブレーキマスターユニットの下にあり、マスターバックはおろかペダル類の脱着も必要となるため、作業としては大鰍ゥりなものとなります
ヒーターバルブの役割はエンジンで熱せられた冷却水が、このバルブを通り車内へ風を送っていますが、中のモーターが壊れることでその切替は不可能となります。その止まった位置で温風しか出なくなったり、逆に温風が出なくなったりと症状はこの二通りとなります。
作業を始め3時間ほどでようやく目標のヒーターバルブが出てきました。ここまでの道のりは長いですが、ここまでくれば後は交換して元に戻して行くだけです。
これが取り外したヒーターバルブなるもので、一体中身はどうなってしまっているのだろうと、分解好きな僕は早速解剖を試みました。外部からの水の浸入からモーターは錆びついてお亡くなりになっていますこうなるとヒーターの切替は全く出来なくなり、温風が出っ放しになったりしまいます。交換後ブレーキフルードを総入れ替えし、冷却水のエアー抜きを行い冷風は正常に出るようになりました 同じような症状にお心当たりがある方がいらっしゃいましたら、一度ご相談下さい