ＢＭＷ Ｅ４６の左リアドアのガラスが動かなくなったと、当社へ修理のご依頼を頂きました。

　原因を探るため少しだけスイッチの操作をしてみると、モーターは生きているようです。となると良くあるウインドレギュレーターに問題が起きたようで、早速ディーラーよりレギュレーターを取り寄せます。

　レギュレーターが入荷後修理のためドアパネルを外して行き、モーターを取り外すとモーターの裏側でガラスを引っ張るワイヤーがモーターにグルグルに撒きついていました。これを見つけるなり、出てくる言葉は「ワイヤーじゃん(方言で大変な事態を表現するに”ワヤ”と言う)」ワイヤーがご覧のように外れる要因としては、モーター裏にあるワイヤーを撒きつける滑車や他の滑車がが割れたり、滑車にガタが生じたことによりワイヤーが外れるなどとなります。

　今回はレギュレーターとドアとドアの内張りの間にある、雨漏りの防止シートのインシュレーターを交換しますが、インシュレーターは破れが無く綺麗な状態であれば、交換の必要はありません。少し前のワイヤー式レギュレーターはメーカーを問わず、割りと良くある故障で、あまり乗っていない又は使ってはいなくても、経年劣化により壊れる事は珍しくはありませんが、これがよりによって雨の日に限って起こる場合が多く、こうなるとまさに”ワヤ”です