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CAR CUSTOM WORKS
カスタム施工事例
W124 E280ステーションワゴンのエアコンが効かなくなったということから、先月車両を見せて頂いたところ、生憎というか車両をお預かりした時には全く症状は無く、どちらかと言えば良く冷えている状態でした。しかしその後遠出をされ、丁度豊川インターに戻る途中でエアコンが効かなくなったと、ご来店いただきました。
調べてみれば室内のエアコンの風量調整スイッチをいじっても、全く風が送られてこずエアコンのブロワモーターが動いていない様子です。ブロワモーターはエンジンルーム内のワイパーの丁度真下に位置し、車体番号から部品を追ってみるとモーターは2種類あるとの事。
モーターを特定するためワイパー周りをばらしていくと、全く替えられたことの無さそうなエアコンのフィルターが、18年分のホコリを溜め込んでいます
更にワイパーのリンクを取り外し、周りのパーツを次々と取り外しようやくモーターにまでたどり着きました。
そしてモーターを取り外します。とりあえずモーターの様子を見るため、モーターに電源を与えてやると、苦しそうに動き出しました。確かにモーターは焼きつく寸前であるようですが、一応電源を与えれば回ることから恐らくヒューズが切れているかも知れないと、ヒューズボックスのブロワのヒューズを確認してみることに。
ブロワモーターのヒューズは右から2番目、12番のヒューズですが切れては無さそうです・・・・
んっでもなんかおかしい・・・
よく見れば12番のヒューズだけやけに短いというか、明らかに背が低い
そこで背の小さいヒューズを取ろうと努力しても、硬くてなかなか取るには苦労しましたが、何とヒューズの下の方が熱で溶けて上からバネで押されている事で、徐々にヒューズがボックスの中に埋もれてしまっていったようで、丁度バネの力が鰍ゥらなくなったところで、電源の導通が無くなりエアコンのモーターは動かなくなったようです。しかし本来はこうなる前に、ヒューズが飛ばなくてならないのですが、残念なことにモーターの負荷が接点の熱に変わってしまったようです
モーターは交換すれば良いものの、ヒューズボックスまで交換するのは費用も鰍ゥる事と、作業も大事となってしまいます。考えた挙句の結論は、12番の電源線を引き伸ばし別にヒューズホルダーを設けることとしました
最も最近の車では棒状のヒューズを使っているようなものは無く、平型のいわゆる”インベーダーヒューズ”(ちょっと古い?)にしました。これならほぼホルダー自体が溶けることも無く、確実にその前にヒューズは切れるハズです。モーターも特定が出来、これで下準備は完璧、後はブロワモーターを待つのみとなります